リハビリテーション部は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と糖尿病療養指導士が協力して、心臓病や肺炎、糖尿病患者さんの運動療法や各種指導、安全に食事を食べるための摂食嚥下療法、認知症患者さんのリハビリテーションを中心に行っています。そして、退院後の生活を安心して送ることができるように努めています。
入院前と同じ生活を送ることができるようにするために、当院のリハビリテーションでは入院早期からのリハビリテーションの導入を目指しています。
- 筋力の低下予防
- 生活リズムの安定
- 寝たきりの防止
そして『自宅へ帰ること』を目標に治療の支援をさせて頂きます。
包括的心臓リハビリテーションの推進
心臓病の患者さんは、運動療法をすることが治療法の一つとして確立されています。さらに運動療法だけではなく、栄養指導、薬剤指導、生活指導などの多職種により、心臓病そのものの再発を予防していこうとする取り組みが行われており、これを包括的心臓リハビリテーションといいます。当院では、この包括的リハビリテーションを入院・外来ともに積極的に取り入れ、患者さんの心臓病の再発予防に努めています。
糖尿病教室での運動指導
当院で行われている糖尿病教室の中で、リハビリテーション職種からの運動方法の提案や適切な方法のアドバイスなど病状の安定を目指し実施しています。また、糖尿病療養指導士と協力して、運動療法の充実を図っています。
地域連携・退院支援
地域連携室との情報共有を密に行い、患者さんの退院後の生活場面を意識したリハビリテーションを行っています。これに加えて、リハビリテーション部では、退院後の自宅環境を整備するための家屋調査にも積極的に関わっています。
摂食嚥下療法
当院では、人間生活を送るうえで避けて通れない、食べるということに対するリハビリテーションに力を入れています。最近は、高齢化にともない物を飲み込む機能が低下し誤嚥性肺炎などの合併症を繰り返す患者さんが増えています。このため、言語聴覚士が医師・管理栄養士・NSTチームと協力し、嚥下内視鏡による嚥下機能評価・食事中の姿勢の見直し・栄養状態の把握・食事内容の十分な検討したうえで、十分な嚥下訓練を行っています。
認知症患者さんへの対応
内科疾患の治療のため当院に入院してくる患者さんにも認知症患者さんが増えてきています。このような認知症患者に対しては、MMSE等による認知機能の客観的評価を行ったうえで、作業療法を通じて認知機能の維持・改善を目指しています。また糖尿病は認知症の危険因子であることが指摘されていますが、糖尿病合併認知症患者は自己注射が困難なことが多くなっています。このような患者さんに対して、作業療法的アプローチで自己注射支援や服薬管理支援を行っています。
当院のリハビリテーション科では、患者さんがその人らしく生活できるようリハビリテーションの提供を行っています。当院に入院中は充実したリハビリテーションの提供を心がけておりますので、お任せください。
認定・資格 | 主催 | 人数 |
心臓リハビリテーション指導士 | 日本心臓リハビリテーション学会 | 1名 |
福岡糖尿病療養指導士 | 日本糖尿病協会福岡県支部 | 1名 |
3学会合同 呼吸療法認定士 | 3学会合同呼吸療法認定士認定委員会 | 2名 |
認知症ケア専門士 | 日本認知症ケア学会 | 1名 |
介護支援専門員 | 社会福祉振興・試験センター | 2名 |